不動産売却時のリスクとは

すぐに売れるとは限らず価値が下がって行く

不動産投資を始めて、思うように収益を上げることができない場合には、購入した不動産を売却することになります。

こうすることで投資に費やしたお金の一部が手元に戻って来るのです。
自分に向かないと思ったら、なるべく早めに売却するのが賢明でしょう。

基本的に建物は、築年数が経てば経つほど価値が下がって行きます。
迷っていて先延ばしにしていると、その間もどんどん価値が下がってしまうのです。

そして、売りに出したらすぐに買い手がつくとは限りません。何ヶ月も買い手がつかない場合があります。
売却価格は売りに出すときに一応決定しますが、ずっと買い手がつかないと、売却価格を下げざるを得ません。

売りに出してから1~2ヶ月で、少し下げるのが一般的です。

つまりすぐに買い手がつかない限り、少しは下げるということになります。
比較的スムーズに買い手が見つかった場合でも、最初に決めた売却価格よりも5~10パーセントくらいは安くなると認識しておきましょう。

 

売却益が出ると税金がかかる

不動産投資を止める際に不動産を売却すると、購入価格よりもだいぶ安い金額でしか売れないことが多いです。通常であれば建物はどんどん劣化して価値が下がって行くためです。
時間が経つことで建物の価値が上がることはほとんどありません。

しかし、土地の場合には劣化するということがなく、周辺の環境によって価値が上がることもあります。その場合には、マンションであれば建物が劣化していても、購入時よりも高く売れることがあるのです。

アパート1棟でも土地と建物を合わせた全体の価値が上がる可能性があります。

そうなると手元に残るお金が増えるわけですが、増えた分は税務上、不動産の譲渡所得として扱われるのです。つまり税金がかかります。

売却して得た金額から購入時の金額と諸費用を差し引いた金額が不動産の譲渡所得です。

これに所有期間が5年未満なら30パーセント、5年以上なら15パーセントの税率を乗じて税額を算出します。
この他に売買契約を締結する際の印紙税や、登記費用などがかかります。